記事: アーロンチェア クラシックのすべてを徹底解説|リマスタードとの違い

アーロンチェア クラシックのすべてを徹底解説|リマスタードとの違い
アーロンチェア 「クラシックとリマスタード」の違い

「アーロンチェア クラシック」という言葉は、現在では次のようなモデルを指す呼び方です。
- 1994年に発売された初代アーロンチェア
- 現行の「アーロンチェア リマスタード」登場以前の旧型モデル
クラシックは発売から20年以上にわたり世界中のオフィスで採用された“元祖アーロン”であり、日本でも多くの方が「最初の一脚」として選んだ名作です。
現在、新品として選べるのは基本的にリマスタードのみで、クラシックは中古市場での検討が中心になります。それでも検索ボリュームが大きいのは、
- 予算を抑えて名作に座りたい
- リマスタードと何が違うのかを知りたい
というニーズが根強いからです。
本記事では、クラシックの特徴とリマスタードとの違い、中古で選ぶ際のポイントを整理し、「自分はどちらを選ぶと幸せになれるか?」を考えるための材料をお伝えします。
アーロンチェア全体のサイズ選びや仕様の比較については、下記のガイドもあわせてご覧ください。
クラシック アーロンチェアの基本的な特徴

クラシックは、現在のリマスタードにも受け継がれているアーロンの「骨格」を最初に形にしたモデルです。代表的なポイントは次の通りです。
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世界初のフルメッシュ構造
背座に独自のメッシュ素材「ペリクル」を採用し、クッションを使わず体圧分散と通気性を両立させた画期的な設計でした。 -
3サイズ展開(A / B / C)
身長や体格に合わせて3サイズから選べるコンセプトは、クラシックの時点ですでに完成されていました。 -
人間工学に基づいたチルト機構
足首を中心に身体が自然に回転する「キネマットチルト」によって、リクライニング中も骨盤の角度が保たれやすく、姿勢が崩れにくい構造です。 -
前傾チルト機能(オプション)
机に前のめりになる作業時、座面ごと前傾させて腰への負担を軽減する機能。クラシックの時代から搭載されていました。
発売から30年近く経った現在でも、「クラシックの座り心地が好き」というユーザーが多いのは、この基本設計の完成度が非常に高かったからだと言えます。
クラシックとリマスタードの違いを整理

ここからは、よくいただく「クラシックとリマスタード、何が違うの?」を、機能ごとに整理します。
1. 腰部サポート:PostureFit と PostureFit SL
クラシック
仙骨を支える「ポスチャーフィット」または、腰のあたりを広い面で支えるランバーサポートの構成です。
リマスタード
仙骨(S)と腰椎(L)を別々のパッドで支える「PostureFit SL」を採用。腰のカーブに沿ってより広い範囲をサポートできる構造になっています。
腰痛対策や長時間作業では、リマスタードのほうが一段進化したサポートと言えます。
2. メッシュ素材:クラシック ペリクル vs 8Z ペリクル
クラシック
張りの強さがほぼ均一なペリクルメッシュ。アーロンらしい通気性と軽快さはここから始まりました。
リマスタード
8つのゾーンごとに張力を変えた「8Z ペリクル」を採用。座骨周りはソフトに、太もも付け根はしっかり支える、といった細かな体圧分散が可能になりました。
「どこにも圧迫感がないのに、しっかり支えられている」感覚は、リマスタードでさらに明確になります。
3. 操作レバーとチルト機構

クラシック
前傾チルトとリクライニングリミットが別レバーになっており、慣れるまで「どのレバーが何の操作か」が少し分かりにくい構成でした。
リマスタード
レバー類が整理され、前傾・リクライニング・硬さ調整がより直感的に操作できるよう改良されています。前傾チルトの可動域もやや拡大し、前傾姿勢を取りやすくなっています。
4. アームレスト
クラシック
高さ+角度調整(左右スイベル)中心で、前後スライドは不可でした。
リマスタード
高さ・前後・左右・角度まで調整できる3Dアームにアップデート。キーボードやマウスの位置に合わせて、より細かいフィットが可能になりました。
5. デザイン・重量・サステナビリティ
- リマスタードは構造を見直すことでクラシックより軽量化しつつ、同等以上の耐荷重を実現。
- 再生素材の使用比率向上など、環境性能も強化されています。
見た目は「よく似ている」のですが、中身はかなりの部分が一新されています。
クラシックを検討するメリット

現在、クラシックを検討する主な文脈は「中古」での購入です。
メリット・魅力を挙げるとすれば、次の3点です。
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価格面のメリット
中古市場では、状態や仕様にもよりますが、リマスタードの新品より大幅に安く購入できる個体もあります。 -
デザインとしてのクラシック感
1990年代〜2000年代のオフィスを象徴するデザインとして、クラシックの雰囲気が好き、という方も少なくありません。コレクション的な価値を見て選ばれるケースもあります。 -
「名作の基本性能」は十分味わえる
ペリクルメッシュの通気性や、キネマットチルトによる自然なリクライニングなど、アーロンの根幹にあるエルゴノミクスはクラシックでもしっかり体験できます。
中古クラシックで必ずチェックしたいポイント
一方で、クラシックはすでに生産終了から年数が経過しており、「状態の見極め」が非常に重要です。中古を検討する場合、最低限チェックしたいのは次の項目です。
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メッシュ(ペリクル)のたるみ・破れ
長年の使用で座面が伸び、沈み込みが大きくなっている個体があります。極端なたるみは体圧分散性能の低下につながります。 -
ガス昇降(シリンダー)のヘタり
座っていると少しずつ下がる、最高位まで上がらないといった症状が出ている個体はシリンダー交換が必要になります。 -
チルト機構・リクライニングの異音
ギシギシ音や引っかかりがある場合、内部の摩耗や調整不足の可能性があります。 -
フレーム・樹脂パーツのヒビ・欠け
特に座面前縁部やアームの根元など、力が集中しやすい部分にダメージがないか要確認です。 -
保証とメンテナンス体制
クラシック自体の製品保証は継続されているものの、- 正規ルートかどうか
- 保証の残存期間
- 修理窓口がどこになるか
「安く買えたけれど、結局メンテナンスコストがかさみ、リマスタード新品と大差なかった」というケースも、現場ではよく耳にします。
こんな人には、現行のリマスタードアーロンチェアを
THE CHAIR SHOPの立場から、あえて線を引くとすれば、次のような方には現行製品のリマスタードアーロンチェアを推奨、とさせて頂きたいと思います。
- PC作業が毎日8時間以上
- 腰痛・肩こりなど身体の不安がすでにある
- 10年以上、本気で使い倒す前提で投資したい
- 細かな調整と最新のエルゴノミクスに価値を感じる
リマスタードは、クラシックの美点を残しつつ、
- PostureFit SL
- 8Zペリクル
- 操作系の改良
- アームの3D化
といったアップデートで、長時間作業時の快適性と調整しやすさが明確に向上しています。そこに12年保証と、正規販売店による検品・サポートが乗ってくると、「仕事道具としてのトータルコスト」は新品リマスタードのほうが読みやすくなります。
まとめ:クラシックは「名作の原型」、リマスタードは「現役の主力」

最後に、アーロンチェア クラシックの立ち位置を一文で現すとすれば、
- クラシック=アーロンの原型を体験できる「名作の旧型」
- リマスタード=現代の働き方に合わせて進化した「現役の主力」
「名作の雰囲気を、できるだけ安く体験したい」「状態の良い中古をじっくり探す時間もある」という方には、クラシックの中古も魅力的な選択肢になり得ます。
一方で、
- 在宅ワークの主力椅子として、10年以上安心して使いたい
- 腰痛対策や作業効率の向上を優先したい
という方には、リマスタード新品+正規保証の組み合わせが、結果としてもっとも“コスパの良い投資”になりやすいと感じています。
このあたりの線引きや、
- 自分の身長・体格だとクラシックのサイズ感はどうか?
- 今使っている中古クラシックから、リマスタードに乗り換えるべきか?
といった個別相談は、ショールームやお問い合わせフォームでお気軽にご相談ください。

監修:片上 太朗(ハーマンミラー認定スペシャリスト)








































































































