Vitra Allstar

オールスターのループ状のフレームは、アームレストとバックレストを支えると同時に、メカニカルユニットと連結する役割を担っています。この一体構造により、リクライニング時にバックレストにかかる荷重はメカニカルユニットへと伝達されシートとバックレストの角度が自動調節されます。柔らかく有機的なフォルムのシートクッションとバックレストは、高い快適性を生み出します。

コンスタンチン・グルチッチによる「オールスター」は、角のない独特のフォルム。従来のオフィスチェアの概念を覆します。しかし、その座り心地は快適です。タスクチェアに求められる全ての機能を満たし、デザイン性を兼ね備える理想的なタスクチェアです。

ランバーサポート
操作箇所:シート座面裏のレバー
Allstarの背もたれは高さ調節可能で、あらゆる体のサイズと姿勢に的を絞った脊椎サポートを提供します。

シート奥行き調節
操作箇所:シート右下裏のレバー
シートパンが前方に配置されすぎると、足の血液循環が制限される可能性があります。これを防ぐには、シートの前端と膝の後ろの隙間が約2本の指の幅になるようにシートの深さを調整します。

シートの高さ調節
操作箇所:シート右脇下のレバー
脚の循環（血流）を良くするために、シートを適切な高さに調整する必要があります。正しい高さにするために、足を床に平らに置いたとき、膝を約90°の角度で曲がるよう調整して下さい。

リクライニング機能のオン/オフ
操作箇所:シート左下裏のレバー
背もたれのリクライニング機構は、安全な輸送のためにロック位置に設定されています。健康的なダイナミックシートのためには、背もたれのロック機能を解除することが不可欠です。

Konstantin Grcic

コンスタンチン・グルチッチ(1965 - )は、ドーセットにあるJohn Makepeace School で家具職人としての修行を積んだ後、ロンドンのRoyal College of Artに入学しました。 1991年、自身の事務所をミュンヘンに設立し、現在に至るまで、プロダクト、家具、照明など多岐にわたるデザインと開発を手掛けています。コンスタンチン・グルチッチは、人間を中心とした考えを機能に落とし込み、無駄を省いたシンプルなフォルムの中に、強い想いとユーモアのあるデザインが特徴です。彼のプロダクトはいずれもデザインと建築の歴史への研究心と、技術と素材に対する情熱により生み出されています。シンプルなデザインで知られるコンスタンチン・グルチッチですが、ミニマリストではなく、シンプルさの中にこそデザイナーとしての熱い想いがこもるものだと自身は語っています。コンスタンチン･グルチッチによるプロダクトの多くは、国際的なデザインの賞を受賞し、彼の作品はニューヨークのMoMAやパリのCentre Pompidouなどの美術館に所蔵されています。