ハーマンミラー認定スペシャリストが徹底解説
- サイズで迷ったら:Bサイズ(日本人の多くに合いやすい標準サイズ)
- 小柄/座面が深く感じる:Aサイズ(太もも裏が当たりやすい方の対策)
- 大柄/座面が浅く感じる:Cサイズ(背中・座面の当たりが足りない方向け)
- リマスタードで迷ったら:前傾チルト+ポスチャーフィットSL(デスクワークの姿勢変化に強い)
- 正規品(12年保証)は、高額商品だからこそ「故障リスクの回避」で差が出ます
このページでは、サイズの選び方・機能の違い・後悔しやすいポイント・調整方法・保証をまとめて解説します。
アーロンチェアとは
アーロンチェア(Aeron Chair)は、米国の家具ブランド「ハーマンミラー」が、ビル・スタンフとドン・チャドウィックのデザインにより1994年に発売したワークチェアです。一般的なフォームクッションに代わり、身体の動きに追従する「ペリクル」と呼ばれるサスペンション素材を採用しました。2016年には、人間工学の研究や素材・製造技術の進歩を取り入れたリマスタードへ刷新されています。
| ブランド | Herman Miller(ハーマンミラー) |
|---|---|
| デザイナー | ビル・スタンフ、ドン・チャドウィック |
| 発売年 | 1994年(2016年にリマスタードへ刷新) |
| 主要機能 | 8Zペリクル、ポスチャーフィットSL、ハーモニック2チルト、前傾チルト |
| サイズ | A・B・Cの3サイズ |
| 標準ヘッドレスト | なし |
| 製品保証 | 正規販売店で購入した対象製品は原則12年。ガス圧シリンダーは2年 |
人気モデルから選ぶ
Bサイズ/グラファイト
前傾チルト・ポスチャーフィットSLを備えた、標準機能の人気モデル
Bサイズ/グラファイト/ポリッシュ
DC1キャスター・レザーアーム・ポリッシュドベースのデラックス仕様
Bサイズ/ミネラル
カラートーンの中でもっとも明るく軽快な印象のモデル
アーロンチェアが支持される4つの特徴
1.8Zペリクル
座面と背もたれを合計8つのゾーンに分け、部位ごとに張力を変えたサスペンションです。背もたれ4ゾーン・座面4ゾーンで身体を面で受け止め、圧力を分散します。フォームクッションより熱がこもりにくいのも特徴です。
2.ポスチャーフィットSL
仙骨と腰部を2つのパッドで支える背面サポートです。下側が骨盤まわりを安定させ、上側が腰部を補助します。座面の奥まで腰掛け、自然に支えられる強さへ調整することで、背骨のS字形状を保ちやすくします。
3.前傾チルト
前傾チルト付きモデルでは、座面を前方へ傾けられます。タイピング、筆記、設計、イラスト制作など、デスクへ身体を近づける作業で骨盤が後ろへ倒れるのを抑えやすくします。後傾中心の場合は用途に応じて切り替えます。
4.ハーモニック2チルト
座る人の動きに合わせて座面と背もたれが連動するチルト機構です。前傾からリクライニングまで姿勢の変化に追従し、背もたれへ身体を預けた状態でもバランスを保ちやすくします。硬さと範囲は体格や好みに合わせて調整できます。
アーロンチェアのA・B・Cサイズの違い
アーロンチェアは座面高だけでなく、座面の幅・奥行き、背もたれ、チルト機構、ベースまでサイズ別に設計されています。次の目安を参考に、深く腰掛けた状態で膝裏に指2〜3本分の余裕があるかを確認します。
Aサイズ・スモール
身長 約142〜163cm が目安
全高 880-980mm/全幅 655mm/座面高 380-480mm/耐荷重 136kg
Bサイズ・ミディアム
身長 約157〜183cm が目安(中心的なサイズ)
全高 930-1045mm/全幅 685mm/座面高 405-520mm/耐荷重 159kg
Cサイズ・ラージ
身長 約178〜198cm が目安
全高 1000-1155mm/全幅 720mm/座面高 425-580mm/耐荷重 159kg
身長・体重から見るサイズの目安
横軸が体重、縦軸が身長です。色帯はA〜Cのおおよその適合範囲を示します(あくまで目安で、脚の長さや作業姿勢で変わります)。
| 198 cm |
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| 190 cm |
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| 183 cm |
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| 178 cm |
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| 173 cm |
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| 165 cm |
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| 157 cm |
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| 150 cm |
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| 147 cm |
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| 41 kg |
50 kg |
54 kg |
59 kg |
64 kg |
68 kg |
73 kg |
77 kg |
82 kg |
86 kg |
90 kg |
95 kg |
100 kg |
104 kg |
109 kg |
113 kg |
118 kg |
122 kg |
132 kg |
141 kg |
145 kg |
150 kg |
159 kg |
- Aサイズ
- A/B
- Bサイズ
- B/C
- Cサイズ
カラーで選ぶ
アーロンチェアには、グラファイト、カーボン、ミネラルなどのカラーがあり、ベース素材(ナイロン/アルミダイキャスト)やポリッシュ仕上げの違いもあります。国内で選べる組み合わせや在庫は時期によって変わります。
すべてのカラー・仕上げを見る現行のアーロンチェアで用意される主なカラー:
- グラファイト
- カーボン
- ミネラル
- オニキス
- ナイトフォール
- ジャスパー
後悔しやすいポイントと回避策(購入前チェック)
サイズが大きい可能性。A/Bの境界は「座面奥まで深く座った時に、膝裏に指2〜3本分の余裕」が目安です。
ポスチャーフィットの当て方と座り方が原因のことが多いです。骨盤を起こして深く腰掛け、ダイヤルで「腰を押し返す感覚」が出るところまで調整します。
アームが高すぎ・低すぎ・外向きが多いです。キーボード時は内側、マウス時は外側など、用途で角度を変えると改善します。
硬さ調整ダイヤルと範囲調整で「背中を預けられる範囲」を作ると、体を支える筋肉が休めます。
次の「調整方法」で、各ポイントを動画つきで解説します。
機能・キャスターで選ぶ
アーロンチェアの基本的な調整方法
座面高、リクライニング、アーム、ポスチャーフィットSLを身体とデスク環境に合わせて調整することで、機能を活かしやすくなります。操作前に背もたれへかかる体重を抜く必要がある機能もあります。
ポスチャーフィットSL
座面の奥まで深く腰掛け、背もたれ右側裏のダイヤルを前方向(時計回り)に回して骨盤を支える強さを調整します。強く押し込むより、自然に支えられる位置を探します。
前傾チルト
軽くリクライニングした状態で、座面左下のレバー先端を前に倒し、寄りかかるのをやめると前傾します。前傾後は足裏が浮かず、太もも裏へ強い圧力がかかっていないか確認します。
リクライニングの硬さ
座面右下の棒状ダイヤルをプラス方向で硬く、マイナス方向で柔らかくなります。背中を預けたとき無理なく動き、起こすと背もたれが自然についてくる程度が目安です。
リクライニングの範囲
前傾チルトレバー奥のダイヤルを前方向に回すと、2段階から範囲を設定できます。後ろに回すと解除されます(固定ではありません)。
アームの角度
アームパッド先端を持ち、水平方向に動かします。マウス操作時は外側、キーボード操作時は内側にするなど、用途に応じて調整します。
アームの高さ
アーム付け根後ろのレバーを起こすとロックが解除され、上下に移動できます。肩が持ち上がらず、肘と前腕を軽く支えられる高さで固定します。
座面の高さ
座面右下のレバーを、少しずつ腰を浮かせながら引き上げると高く、座ったまま引き上げると低くなります。足裏が床に安定してつく高さが目安です。
リマスタード アーロンチェアの機能詳細
1994年にデビューしたアーロンチェアは、オフィスチェアの常識を一変させたチェアです。ハーマンミラーは20年にわたる技術的・人間工学的な知見を取り入れて再設計し、より精密なチルトメカニズム、調節可能なポスチャーフィットSL、8Zペリクルサスペンションを備えました。特定の人ではなく「すべての人」にフィットするための3サイズを用意し、広範な体型に同じ快適性を提供します。
なぜ骨盤の支えが姿勢に効くのか
背骨のS字を保つには、骨盤を正しい位置で支えることが重要とされています。前屈み姿勢では椎間板にかかる負担が増えることが生体力学の研究で古くから示されており(Andersson ら, 1970年代)、骨盤を安定させて自然な前傾を保つことが、腰まわりの負担軽減につながると考えられています。ポスチャーフィットSLは、この「骨盤の支え」に着目して開発された背面サポートです。
※ポスチャーフィットは、腰痛治療と人間工学の専門家ブロック・ウォーカー博士との協働で開発されました。効果には個人差があり、椅子は姿勢を支える製品で、症状を治療する医療機器ではありません。
ハーモニック2チルト機構
従来のチルトが筋肉を使ってリクライニングしていたのに対し、アーロンのチルトは足首・膝・腰・肩・首を軸とした動きを可能にしました。自然な身体の動きを妨げず、重心の前後移動だけでリクライニングできます。30度の範囲内で常にバランスを保ち、作業中のあらゆる姿勢を快適にします。
デザイナー:ビル・スタンフとドン・チャドウィック
ビル・スタンフとドン・チャドウィックは、1976年にハーマンミラー初のエルゴノミクス・オフィスチェア Ergon chair を制作。1979年には Equa chair を発表しました。スタンフは、コンピューター導入期のオフィスが人々のニーズに対応できていないことに気づき、まったく新しいオフィスチェアの設計に着手します。それが後に高機能オフィスチェアのデファクト・スタンダードとなる「アーロンチェア」でした。
私は、崖っぷちに立ったときに最も充実した仕事ができます。「よいデザインは単に優良なビジネスであるだけでなく、道徳的な義務である」——それが私にとって最大のプレッシャーです。— ビル・スタンフ
ともに1936年生まれの二人は、オフィス家具史上における最強のデザインデュオです。チャドウィックの素材・製造プロセスへのこだわりと、スタンフの人間工学へのこだわりが結びつき、高度な技術を駆使した、ほぼすべての人に適する耐久性のあるチェアが完成しました。2016年にはチャドウィックの協力のもと、新たな研究と素材・製造・技術の進歩を取り入れ、リマスタードへ刷新されています。
正規販売店で購入したアーロンチェアの保証
THE CHAIR SHOP はハーマンミラー正規販売店です。当店で新品購入したアーロンチェアは、すべてハーマンミラー12年品質保証の対象製品です(ガス圧シリンダーのみ2年保証)。
ハーマンミラーが保証しない主な項目
鋭利な物・異物・経年変化による損傷や跡、テキスタイルの摩耗(ペリクル等の通常使用による破損)/シミ・汚れ・衣類からの色移りによる変色/リクライニング時の若干の動作音/天然素材にみられる木目・質感・跡・傷/経年・光・直射日光による変色や表面仕上げの変化/皮革の跡・傷・シワ/通常の損耗摩耗に起因する故障/テキスタイルの毛玉や摩耗/見本カードとのカラー・質感の違い など。
正規販売代理店以外、中古品、個人売買、ネットオークション等で入手した製品には、ハーマンミラー品質保証は適用されません。保証の可否は製品状態だけでは判断できないため、購入経路と保証規定を確認します。
アーロンチェアに関するよくある質問
アーロンチェアはどんな椅子ですか?
どのサイズが選ばれていますか?
アーロンチェアなら疲れなくなりますか?
前傾チルトは必要ですか?
ヘッドレストは付いていますか?
クラシックとリマスタードの違いは何ですか?
保証期間は何年ですか?
自分に合うアーロンチェアを選ぶために
大切なのは、最も多機能なモデルを選ぶことではなく、自分の体格と作業姿勢に合う仕様を選ぶことです。身長と体重に加え、用途(PC作業・ゲーム・筆記・イラスト制作)、前傾と後傾の割合、床とデスクの高さまで確認すると候補を絞りやすくなります。THE CHAIR SHOP 川崎ショールームでは、A・B・Cサイズと仕様の違いを実際に座り比べながら確認できます。


カーボン
ミネラル
ポスチャーフィットSL
BBキャスター
DC1キャスター
監修:片上 太朗(ハーマンミラー認定スペシャリスト)


